トヨタのクルマは、「エンジン・シャシー系」「ボデー系」「部品系」という
大きく3つの製造工程(生産ライン)を経て完成します。
期間従業員は生産ラインのさまざまな工程セクションに配属されます。
ここでは「エンジン・シャシー系」「ボデー系」「部品系」という3種の生産ラインについてご紹介していきます。
それぞれの生産ラインでどのようなプロセスを経て、トヨタのクルマが完成していくのかを工程ごとにご説明します。
この工程で鋳造部品として製造するのは、エンジン部品やアルミホイールなどです。溶鉱炉で溶かした金属を鋳型に入れて作り上げます。
エンジン部品の歯車やシャフトをはじめとする「特に強度を求める部品」などは、高温に加熱した鋼材をプレスして作り上げます。
鋳造や鍛造によってできた部品を工作機械で加工し、品質チェックも行いながら他の部品とともに組み付けます。
1枚の大きな鋼板に巨大プレス機で数千トンの圧力を加えます。必要な大きさや形にくり抜いたら、ボデー用パネル部品などに加工していきます。
約400点にも及ぶたくさんの部品を自動溶接と手作業とで組み付けていきます。約4,000カ所を溶接し、ボデーとしてのかたちを作り上げます。
洗浄した車体に塗装ロボットを使って色を塗ります。細かい部分は人間の手作業で仕上げ、美しいボデーが誕生します。
樹脂原料などを射出成形などによって思い通りの形に加工します。ここでは、バンパーやグリルなどをはじめとする多くの部品を作り上げます。
いよいよ、3つの生産ラインの最終工程。
一連の部品が組み付けられたボデーに窓ガラス、シート、バンパー、エンジン、タイヤなどを取り付けて完成車にします。
3つの主要生産ラインのさまざまな工程セクションに配置されます。
未経験からでも各工程で対応できるよう、事前の受入研修があります。
ある程度の基本技能を身に着けてから配属される流れとなっていますのでご安心ください。
現場配属後も2~3週間の訓練期間を経て、できないことができるようになってから一人立ちします。
「ボデー溶接」は、プレス工程などで作られた多くのボデー部品を組み合わせ、溶接によって一体化していく仕事です。
人の命を左右するボデー構造にも関わる溶接技術は、高い技術が求められます。
そのため、部品の組み付けひとつにも工夫と慣れが必要となり、確かなスキルを持った技術者が働いています。
この工程には、トヨタのクルマの骨格づくりにこだわりで満ちています。
高い技術や技能を身に付けられるのも、この仕事の醍醐味のひとつです。
「組立」は、塗装工程を終えたボデーに多くの部品を組み付け、完成車に仕上げる最終工程の仕事です。
他のラインや協力会社で作られたさまざまな部品がこの工程に集結し、無数の支流が1本の本流にまとまる川の流れのように、クルマを完成させていきます。
車種によって異なる、実に多様な部品をそれぞれに最適な方法で、はめ込み、繋ぎ、締めて、クルマのかたちへと組み上げています。
「クルマを作り上げる」という実感が溢れている仕事と言えます。